夏目漱石『こころ』 | 紫陽庵 casina d'ortensia
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Material : shepe

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2014.09.23 Tuesday - -
夏目漱石『こころ』

夏休みに『こころ』を扱った奥泉光氏のお話を聞く機会があって、たぶん初めてちゃんと読んだ。
先生と私の部分が、こんなにおもしろく読めるのにびっくり。
 

続いて漱石ものを手に取っている。
『それから』の代助と違うのだけど、設定は基本的に共通する。代助は譲っておいて、後で取り返そうとする。先生の場合は、他者の欲望を介することで、ようやく自分の欲望が発動する。代助も基本的にはそういうことか。そういえば、三島の『春の雪』でも問題なく一緒に慣れた筈なのに、そうせずに破滅する。

田舎にある家を単位とする地縁的共同体を捨てて、近代的な個人として生きる。個々人はでもどうして繋がり合えるのかは探ってゆくしかないらしい。でも、秘密を共有するという形でつながるしかないとすると、あまり明るい展望は感じられない気がするな。

K そして先生と自殺をするわけだけど、私はおそらく死なない。
2014.09.18 Thursday 19:56 本-libri-books comments(0)
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2014.09.23 Tuesday - -
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