アリストテレス。。。なんちゃって | 紫陽庵 casina d'ortensia
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2014.09.23 Tuesday - -
アリストテレス。。。なんちゃって

アリストテレス
近頃、ふと本名なのか?! という疑念を抱く。

arist-= 最良、最善の、
teles= 目的

むむむ。
良きことこそ、目的だって言ってたらしいよ、この御方。

アクエンアテンさんみたいに改名したのかも、なんて妄想してみた。
あるいは、この名前で呼ばれているうちに閃いたんだったりして(笑)。

三月から、しばらく『形而上学』の読書会(岩波文庫の出隆訳)に参加させていただいてました。

ひとまず終了しましたので、忘れないうちに、めもめも。
(>詳しくは、黒様がご報告されてます。拍手。)


 第一巻の第一章、第二章。この書物で展開しようとする学(究極の知!!)は、第一の原因を対象とするというお話。

 「知る」にも色々あって、感覚で知られることから、その感覚の記憶が蓄積して経験と呼ばれるものに進む。さらに、その似たような経験を重ねることで、一つの普遍的な判断に至ったとき、それが技術と呼ばれる、と。
 そして、経験より技術がより知っている(より学問的/より認識的)とみなされるのは、技術が原因を知っているからなんですね。

つまり、感覚<経験<学問・技術


 「知る」のもう一つの軸は、何かを作るための知(制作的知)と、認識(観照的/理論的知)の違い。後者の方が、より知恵があるとアリストテレスは考えます。

つまり、制作的(生産的)知<観照的(理論的)知

というわけで、原因についての理論的認識こそ、目指すべきものだ、となり・・・、

これから目指す知恵sophiaは、第一の原因や原理についての認識である、ということになりました。


 第三章。ここで、アリストテレスは、四原因説を提出。
 これまでの人たちも、この四つ以外は言ってないし、四つを十全に言った人もいない、として、先人たちを振り返る。彼の視点から、(いわゆるソクラテス以前の)哲学史を再構成するわけです。

 ・・・その途中まで読み進みました(また、機会があったら、再開したいですねー)。

 このアリストテレスの再構成は、大まかに言って、ソクラテス以前を自然哲学者とし、ソクラテスが初めて倫理的問題を取り上げたという流れになってますが、これに対しては、広川洋一氏がすばらしく反論してます(『ソクラテス以前の哲学者』講談社学術文庫)。


さて、四つですが、
1)質量因:物質的材料
2)形相因:形を決めるもの。「それは何か」に答えるもの。本質。
3)始動因:
4)目的因:

一体、何の原因なのかっというと、そこらへんにあるものすべてということらしいです(大きく出ましたね)。

「何かがある/何かである/何かになる」ということの原因。

 ちなみに、古代ギリシア語を含む印欧語では(たぶん全体的に)、「...がある」と「...である」の区別はありません。また、古代ギリシア語の gignomai には「生まれる」と「...になる」のどちらの意味もあります。両方ひっくるめて「生成変化」。

 何となく、「生まれる」のも、「変化」だと捉える感覚が、すべては「水」からできてる、とか「火」からできてる、とかいう元素説と通じあってるような気がしません?


それはそうと、四原因説に戻ると、こういうところで、何をモデルにとって説明するかはかなり恣意的な印象があるんですよねー。

一応、壷モデルでいくと、
壷とは、粘土(質量因)を、壷(形相因)として、職人(始動因)が、ものを入れるため(目的因)に変化させたもの。


でも、アリストテレスが、こういうことを考えていたのかどうかよくわかりませんでした。

というのは、目的因とは、すなわち「良きこと」だ、と言われています。

 そんなわけで、彼の目的論的世界観なるものに一致するものであることは、確かなんでしょうけど、目的の連鎖を辿れば、究極の「良い」にたどり着く(最終目的?)ということなのかとか、一つ一つの目的が、目的と言われる限り良いものなのかとか・・・疑問だらけです。
 挙げてみると、「目的=良いもの」というのは、目的ならば手放しで良い、のか、良いものというのが目的になりうるということで、逆に良くなければ目的と言われないのか、また、その場合の良いは何に照らしてよいのか、とか、ともかくよくわかりません。


 もう一つには、この書物が、『自然学』のあとに書かれており(meta ta physica!)、四原因説もこの『自然学』で触れられてます。なので、人工物よりは、自然物を主に念頭においているらしい節もあります。

たとえば、
ひまわりは、何か物質(質量因)から、ひまわりの形(形相因)に象って、太陽の熱や水分によって?(始動因)、ひまわりになるために(目的因)生えている・・・

みたいな感じ・・・・(はて)。


・・・・とりとめなくなってきたので、今回はこの辺で終わりっ。
2006.05.26 Friday 14:45 哲学-filosofia-philosophy comments(0)
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2014.09.23 Tuesday - -
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